ユーザーの活用状況をデータで可視化しました

背景

顧客が弊社サービス利用における価値の最大化をするため、契約ユーザーの利用状況をデータで取得・可視化する必要がありました(結果、実現しました。2023/8ごろのお話です)

きっかけ

  • ユーザーがどう利用していると、活用しているな、あるいは価値を感じているな。とするかを社内で定義できておりませんでした
  • ゆえに、既存のBIツールはあるものの、取得データや利用方法は限定的になっている状況でした。
  • "ユーザー活用データを利用し営業戦略・活動を考える"という初の取り組みを担当しました。

挑戦とプロセス

  1. 執行役員や同僚との議論を経て、顧客価値の定義の明確化
  2. 弊社エンジニアにデータを見たい理由を説明し、設定
  3. データ構造理解(定義した価値を、実際のデータからどう取得できるか、ひたすら自分でプロダクトを動かしまくってDB内の動きを確認しました)
  4. SQLを作成、エンジニアに定期取得依頼
  5. 取得したデータからダッシュボード作成

成果

  • ユーザーごとの機能利用状況を把握し、提案時の根拠をデータで示すことが可能になりました。
  • 今後、データを取得するまでのスピードアップも可能に
    • 通常は、営業→開発に正式に依頼→担当者同士でコミュニケーション(欲しいデータ定義の共有、期日設定など)→開発でSQL作成・定期実行設定→データ確認 という手順かな?と思ってます。これを営業側が対応範囲を広げて

    • ①営業組織が取得したいSQLコードを作成し開発組織に共有

    • ②開発組織がSQLの定期実行と取得の設定
    • とすることで手順を大幅省略が可能になりました。
    • また、副次効果として、データの新規登録や更新ロジックも毎度開発側に聞かずに済むので、運用上のコミュニケーションコストも削減できます

苦労したこと

  • 10年ぶりのSQL操作に時間がかかりました。
    • とにかく調べて、エンジニアさんが過去作成したSQLの内容を見ながらキャッチアップしました。
  • 動作確認する際、そもそもの業務の目的を見失いそうになります
    • 進めているうちに「想定通りにいかないけど、少し条件変えれば取得可能なデータ」「複雑な更新処理になっているデータ」がでてきます。要は例外パターンですが、この時にいかに”目的を見失わず最適な選択ができるか”が最大パフォーマンスを出すのに重要。実際、私が7月に人事から異動したばかりで危ないシーンがちらほら。これは反省。困ったらすぐに周囲に共有・確認しておいてよかったです。

学んだこと

  • 推測や固定概念での話より、データの説得力は強い(当然ですが)
    • データは事実確認ができるため、共通の課題認識や目標設定をしやすくなることが最大メリットだと思います
    • 特に現時点での話になりますが。提案前に社内で顧客の利用状況をデータを見ながら提案内容を考える文化ができつつあります。
  • データ領域でまた一つ自分の守備範囲を増やせた
    • 今回(当記事)はサーバーにあるユーザーデータ取得対応の内容。その後にkintone(弊社SFA)の資格取得、API連携によるSFAの自動データ取得・更新処理ができるようになりました。自分の守備範囲が広がると仕事でも視野が広がる感覚もあり一石二鳥、今後も少しずつ挑戦を続けていきます。

今後の展望

  • データ活用の好事例の創出と標準化を行い、生産性の高い組織づくりを推進します
  • 数値化したデータは全機能のまだ一部です。営業活動に必要なデータ環境より多く作っていきます

(参考)直近改善点

  • カスタマーサクセスからの要望も受け、初期設定のマスタ作成有無やチュートリアル動画の確認状況も把握できるようにしました(2024/2ごろ)
    • これにより、活用状況をデータとして数段深く確認できるようになりました